バーチャファイター×eスポーツ始動!

virtua fighter esports

かつて一世を風靡したタイトル

学童の頃、両親と映画の帰りにゲームセンターでバーチャファイターを初プレイしたのは懐かしくかつ今でも鮮やかな思い出である。そして、バーチャファイター2を初めて観たとき、酔拳で躍るジジイのあまりに流麗な動きに感服した。当時あれだけ細かいポリゴンを立体的に動かすというのはこのタイトルが初といってよかった。魅了され、この舜帝(シュンディ)を使いこなせればどれだけ楽しいだろうと、主に舜帝使いとして友達と一緒にゲーセンに通った。

eスポーツとなって2021年6月から始動

そのバーチャファイターがなんとeスポーツとなって2021年6月から始動する。
対戦型格闘ゲームとしては割と硬派に実力差が出るタイトルである。また、今後eスポーツとしてアップグレードしていくとするならば、運とキャラ性能でたまたま勝てるような仕様にはならないと予測できる。

他のタイトルでは100時間かけて実力を磨いても、レバガチャとしか思えない操作の相手に本当に運で負けることがある。そんな仕様ではeスポーツとしての伸びしろが知れている。というか、バーチャファイターの仕様はプロとアマチュアの線引きが実力差で出やすい、あるいはそういう方向に進化できるだけの可能性が充分にあると思われる。敢えてeスポーツと銘打ったのはそういった方向性で進化していくことを明確にしたといってよい。

2021年現時点ではeスポーツはまだまだ発展途上の段階にある。eスポーツ自体がゲーム市場のなかでそれほど大きな需要を占めていない。様々なタイトルが参入しようと試みるも、普及する事ができず過疎化による失敗も数知れない。にもかかわらず、他のタイトルが参入するには市場はまだまだブルーオーシャンといえる。今後、eスポーツ全体が現状を遙かに凌ぐほどより一層普及していくのは間違いないからだ。

対戦型格闘ゲームのeスポーツでは鉄拳とストリートファイターがすでにeスポーツとしての地位を築いているので、レッドオーシャンじゃない?と思われる方もおられるかとは思うが、eスポーツ自体の市場が発展途上と筆者は想定しているので、敢えてブルーオーシャンだと書かせてもらった。対戦型格闘ゲームに限定すると語弊があるかもしれないが、鉄拳やストリートファイターを越えるポテンシャルがバーチャファイターにはある。対戦型格闘ゲームの三國志状態、カオスな展開を期待している。eスポーツ全体の盛り上がりを加速させる状態になる天下三分の計である。個人的な想いとしては、バーチャファイターこそが対戦型格闘ゲームの代表格として再び君臨してほしい。

今後、世界大会なども想定されるので、夢はどんどん広がる。別にプロゲーマーの腕前までいかずとも、観戦するのも相当エキサイティングなものになるに違いない。もちろん、自分でプレイできた方が、そして腕前も相当なものになれば、楽しみが広がるのは言うまでもない。例えば、野球をプレイした事がない人が、野球観戦で楽しめるのは当然ではあるが、ルールを知ってプレイできた方が楽しみ方の幅が広がるようなものである。

PlayStation4に登場。PS5は?

懸念事項としてサポートされるプラットフォームの制限がいかほどのものかということがある。この記事を執筆している時点ではアーケードとPlayStation4用に登場する。発表では他のプラットフォームのサポートは一切言及がない。例えばXboxで登場するかと言えば否である。PC版、例えばSteamでリリースされるかというのも現時点では否である。本営発表でのチャット欄では、Steamの要望が強かったので、ユーザーの声がより強くなれば、あるいは対応する可能性は充分にあり得る。

筆者が心配しているのは、PS5が発売されて半年経過した現在、PS4版として登場するということである。SONY曰く、PS4のタイトルはほぼ全てPS5でプレイできることになっている。公式としてはPS4版として出るバーチャファイター×eスポーツがPS5に対応しないなどということは想定できないが、本営発表でPS5でもお楽しみいただけます、などの言及があってしかるべきである。PS4対応というだけではPS5でプレイするなら120fpsで楽しめますとか、そういった方向性はないのだな、とユーザー目線では想定されてしまう。言及がないことに関して、一番心配しているのは、まさかとは思うが、PS5に対応しない、という可能性である。今後PS4に登場して盛り上がりをみせれば当然さらにグラフィックスを洗練させたPS5版が登場し、普及すると想定できるが、それだったらPS5について言及して欲しかった。ほぼ起こり得ないことでも勘ぐってしまう余地をもたせているのが色々勿体ない。

全世代のファイターよ、立ち上がれ!

今の10代の年代の層はバーチャファイターをプレイしたことがないだろう。バーチャファイターが最大の盛り上がりをみせていたときの10代20代あるいは30代も普通に居た、大概のファンはすでにいい年である。あらゆる世代のゲーマーをつなぐ架け橋になれば、最高にエキサイティングである。どれだけの盛り上がりを魅せるかは、未知数であるが、学童の頃、コレこそが青春ともいえたタイトル、盛り上がるように微力ながら筆者も楽しさを伝えていきたいと考えている。今後の展開に期待したいし、バーチャファイター×eスポーツの普及に貢献していきたい。

現時点で判明していること

  • PS4に登場
  • 2021年6月1日配信開始
  • 2021年6月2日アーケード稼働開始
  • PSPlusフリープレイ/PS Nowより同時配信
  • 『Virtua Fighter esports』のグッズが登場

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