MiniTool ShadowMaker Freeで手軽に始めるバックアップ~データロストを徹底的に防げ!

MiniToolShadowMaker

MiniTool ShadowMaker Freeは、無料で利用できるバックアップソフトウェアで、初心者でもひとつの画面で全体を見渡してボタンで簡単に操作可能な誰にでも使いやすい設計が特徴です。

本記事では、MiniTool ShadowMaker Freeの機能や特徴、使い方を詳しく紹介し、データ保護の重要性についても解説しています。データ消失リスクを減らすために、ぜひ参考にしてください。

本記事はPRを含みます。

バックアップの重要性

デジタル時代において、我々の生活はコンピュータやスマートデバイスに依存している。写真や動画、音楽、ドキュメント、ビジネスに関する重要なデータなど、さまざまな情報がデジタル形式で保存されているが、コンピュータやハードディスクは完璧なものではない。システムのクラッシュ、ウイルス感染、デバイスの物理的な故障などにより、データが失われるリスクは常に存在する。このため、定期的なバックアップが極めて重要である。

ファイルフォーマットが「RAW」になった悲劇。7万円の授業料

バックアップの重要性を理解するのに、時には痛い経験が必要なこともある。筆者自身もそんな経験をした一人である。ある日、普段使っていたデータ保管用の外付けHDDが突然、認識されなくなった。データファイルが表示されないのである。一切のファイルにアクセスできなくなった。焦って確認すると、ファイルフォーマットがRAWモードに変わっているではないか。通常、WindowsのファイルフォーマットはNTFSである。RAWって何だよ・・・。

あの当時ですら手練れの自作PC万屋の自負はあったのであるが、RAWの表示は見たことなかったので、「RAWモードって何?カメラのRAWデータと関係ある?」と、すっ呆けた考えが頭をよぎったが、どうやらそれはデータの破損か、ファイルシステムの問題であることが判明した。いろいろな無料ツールを試したり、復元できないか試行錯誤したが、すべて徒労に終わった。データはまるで暗号化されて人質にとられてしまった自爆型ランサムウェアよろしく、自力で解除できない手の届かないものに化けた。

ディスクのフォーマットとは、データを記録できるように準備する作業であり、ノートに例えるならばページに罫線を引き、どこに何を書くかを決めるようなものである。フォーマットによって、コンピュータがデータの保存場所やファイル名を正しく理解できるようになる。

一方、RAWモードとは、この「罫線」や「目次」が失われた状態を指す。データ自体は依然としてディスク上に存在していることが多いが、コンピュータはその保存場所を認識できなくなっている。つまり、データは壊れていない場合が多いが、コンピュータにとっては見えない状態になっているだけであり、適切なツールや手順を使用すれば復元できることが多いのである。

だいぶ昔に応援していたもう二度と手に入らないアーティストの写真の数々。これを失うことは許せなかった。「もう自力では無理だ…」と観念し、データ復旧会社に依頼することにした。見積もりを出してもらうと、なんと7万円以上の請求!驚愕したものの、どうしても必要なデータだったため、泣く泣く支払うことに。しかも、RAWになった4TBのHDDのデータを復旧するために、復旧先の4TBのHDDは自分で用意しろと言われた。復旧作業はスムーズに進み、なんとかデータは取り戻せたが、ふと考えた。

「7万円もあれば、HDDを何台買えたのだろうか? そしてそのお金でバックアップをちゃんとしていれば、こんなことにはならなかったのでは?」

このエピソードは、まさにバックアップの大切さを痛感させる授業料だったのである。MiniTool ShadowMaker Freeのようなバックアップソフトを使っていれば、このような高額な復旧費用を支払う必要もなかっただろう。データ消失の危機を避けるために、定期的なバックアップを行うことがいかに重要か、この経験で深く学んだ次第である。

データロストを防ぐためにもう一台必要な理由

2024年9月現在、今時の入手できるハードディスクは1台で最大24TBになる。

24TBのHDDを購入し、大量のデータを安全に保管しようと考える方は多いかもしれない。しかし、1台のHDDだけにデータを保存するのは非常にリスクが高い行為である。データを本当に安全に保管し、データロストのリスクを最小限に抑えるためには、もう一台24TBのHDDを用意することが不可欠である。なぜこの追加のHDDが必要なのか、その理由を以下に説明する。

ハードディスクは必ず故障する

まず、HDDはいつか必ず故障するものだという事実を認識する必要がある。ハードディスクは機械的な部品、特に回転駆動するプラッタを持つため、時間が経つにつれて摩耗や故障が避けられない。使用環境や頻度によって異なるが、一般的なHDDの寿命は3〜5年とされており、それ以上使える場合もあるが、必ず最後は読み書きが正常にできなくなるか、突然クラッシュすることになる。

特に、24TBもの膨大なデータが保存されている場合、その重要性は一層高まる。HDDが突然故障した場合、ビジネスに必要なドキュメントや二度と手に入らない貴重な写真、動画などのデータが全て失われる可能性がある。データ復旧業者に依頼すると、復旧には数十万円の費用がかかることが一般的であり、24TBともなれば法外な金額になることが想定され、時間もかかる。しかし、事前にバックアップを取っておけば、こうしたリスクを回避することができる。

バックアップは「もう一台のHDD」によって実現される

データロストを防ぐ最も確実な方法は、バックアップを取ることである。そして、バックアップを作成するには、もう一台の同じ容量のHDDが必要となる。具体的には、1台目のHDDに保存されたデータを、2台目のHDDにも複製することで、1台目が故障した場合にもデータを失わずに済むのである。

24TBという大容量のデータを失うリスクを避けるためには、冗長性を持たせることが不可欠である。もう一台のHDDを使って同じデータを保存することで、1台目が突然故障しても、2台目のHDDからすぐに復元できる状態にしておくことができる。これは、データの安全性を確保するための基本的な対策である。

RAIDやクラウドも選択肢であるが、コストや手間がかかる

データ保護の方法として、RAIDやクラウドストレージを利用するという選択肢もある。しかし、RAIDのセットアップには技術的な知識が必要であり、NASといった機器も高価であるため、個人ユーザーにとっては手間とコストが大きくかかる。RAID-1ぐらいならコスト的にまだあり得るが、ロストしたデータまで直ちにミラーリングしてしまうなど、データ保管のバックアップには向いていない。また、24TBものデータをクラウドに保存するには大量の時間と月額料金が必要となり、2024年現在の段階では現実離れしすぎている。

その点、もう一台HDDを用意してバックアップを取る方法は、コストパフォーマンスが高く、シンプルで手軽な解決策である。特に、MiniTool ShadowMaker Freeのような無料のバックアップソフトウェアを利用すれば、スケジュール設定によって自動的にバックアップを実行し、常に最新のデータが複製されるため、手間も最小限で済む。

データの価値は失われて初めて実感する

データが失われた時に初めて、その価値に気付くことが多い。重要なビジネスデータや思い出の写真、趣味で集めたファイルなどが消失すると、その損失は計り知れない。特に24TBという大容量データは、重要度が高いケースが多く、バックアップがないとその損失は致命的なものになりかねない。

1台目のHDDが突然故障した場合に、全てのデータが失われるリスクを考慮すると、もう一台のHDDを用意しておくことは必須である。バックアップがあれば、データが突然消えてしまった場合にも、すぐに復元できる安心感が得られる。

小さな投資で大きな安心を手に入れる

「まだHDDは新しいから大丈夫」「故障する確率は低いだろう」と考えるのは危険である。HDDの故障は予測できず、突然訪れることが多い。だからこそ、早めにバックアップを取ることが重要なのである。

24TBのHDDを購入した際には、もう一台同じ容量のHDDを用意し、バックアップを取ることでデータの安全性を確保できる。MiniTool ShadowMaker Freeなどのバックアップソフトを利用すれば、簡単にデータを二重化し、万が一のトラブルに備えることができる。少しの投資で、大切なデータを守ることができるのである。

MiniTool ShadowMaker Freeとは

MiniTool ShadowMaker Freeは、Windows環境で利用可能な無料のバックアップソフトウェアである。ユーザーフレンドリーなインターフェースが特徴で、初心者でも簡単に使用できる設計となっている。このソフトを使用することで、個人や小規模ビジネスにおけるデータの安全性を確保し、予期せぬデータ消失から保護することができる。

主な機能は以下のとおりである。

システム全体のバックアップ

オペレーティングシステムを含むコンピュータ全体のバックアップを作成することが可能である。これにより、システムクラッシュ時に迅速に復元できる。

スケジュールバックアップ

指定した時間や頻度で自動的にバックアップを行う機能が搭載されている。これにより、ユーザーが手動でバックアップを行う手間を省き、常に最新の状態を保つことが可能である。

ファイルやフォルダ単位でのバックアップ

重要なドキュメントや写真、動画など、特定のファイルやフォルダのみをバックアップすることも可能である。これにより、システム全体のバックアップではなく、必要なデータのみを効率的に保護できる。

増分バックアップ

一度完全なバックアップを行った後は、変更されたデータのみをバックアップする「増分バックアップ」が可能である。これにより、バックアップ時間とストレージスペースを節約することができる。

データ復元

バックアップされたデータは簡単な操作で復元が可能である。システム全体の復元だけでなく、特定のファイルやフォルダの復元にも対応している。

MiniTool ShadowMaker Freeのインストール

下記リンク先から、ダウンロードできる。
MiniTool® ShadowMaker

無料版を押すと1秒でダウンロードできる。上部の「無料体験」と「プロシリーズ版」からはShadowMaker Free はダウンロードできないので注意。

サイトで無料版をクリック

表示されたページで無料ダウンロードをクリック。

サイトで無料ダウンロードをクリック

ファイルは1秒でダウンロードされる。クリックして実行する

ダウンロード完了画面。sm-free-online.exe

ファイルを実行するとユーザーアカウント制御の画面になるので、「はい」をクリック

このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?で、はい

タイトル画面が表示されるのでCustom Installationをクリック。

MiniTool ShadowMaker4.5タイトル
Custom Installation

日本語を選ぶ。

Custom InstallationからLanguage、日本語を選択

今すぐインストールをクリック。

今すぐインストールをクリック

インストール作業が始まる。筆者の環境では1分以内に終わった。今すぐ開始をクリック。

インストールが完了。今すぐ開始

MiniTool ShadowMaker Free 4.5.0が立ち上がる。ここで操作できない場合、Pro版をインストールしている可能性があるので、注意されたし。

ShadowMaker Free4.5.0ホーム画面

ドキュメントHDDをバックアップ用HDDにバックアップしてみる

左側のインターフェイスには、それぞれ「ホーム」「バックアップ」「同期」「復元」「管理」「ログ」「ツール」とある。

筆者が今一番やりたいことは、ディスク2と表示されている3TBのHDD(Dドライブ)の内容を、ディスク3と表示されている4TBのHDD(Eドライブ)にそっくりそのままクローンすることである。日本製の無料バックアップソフトでファイルを同期しているうちに、何故かミラーリングしているデータ量がちぐはぐになって4TBの方が肥大化している。DドライブはOneDriveとも同期していて、Eドライブには恐らく、別のパスでドキュメントを2重にバックアップしちゃっているという状況であるがあまり意味がない。同じディスクの2カ所に重複してデータを保管することは、そのHDDが壊れたとき両方とも失われるからである。

普通、3TBのHDDをバックアップするのに、バックアップ先が4TBである必要はない。今回、バックアップのメニューから、ディスクとパーティションを選択して、クローンしてみることにする。何となく、4TBのHDDのパーティションが3TB+1TB未使用になりそうな雰囲気がある。従来のバックアップソフトでは確実にそうなる。重要なことなので自分で実験してみる。

バックアップメニューからディスクとパーティション

左ペインメニューからバックアップを選択する。

バックアップからディスクとパーティションと宛先フォルダー

ソースとバックアップ先を適切に切り替える。ここでタイプを選択できる。「ディスクとパーティション」か、「フォルダーとファイル」である。ここでは、3TBのドキュメントHDDをまるっとクローンする実験なので、「ディスクとパーティション」を選択する。

タイプを選択してください。ディスクとパーティション。フォルダーとファイル

ここで、接続している物理ドライブが選択できる。左側が物理的に接続しているドライブの型番で、右側がWindowsに認識されているディスクの名前である。Dドライブを選ぶ。

ディスクの選択

ソース(コピー元)が選択された状態。バックアップ先の設定を変える

バックアップ先が宛先フォルダーになっている

ここで何やら、違和感が。バックアップ先で選択できるメニューが色々選べるが、基本的にフォルダーである。ディスクとパーティションのバックアップ先がフォルダーになるということは、イメージファイルとしてバックアップされるのだろうか。この辺をひも解いてみたい。

ユーザー、コンピューター、ライブラリ、共有済みからフォルダー単位で選ぶ

ソースはディスクとパーティションだが、バックアップ先が宛先フォルダーとなっている。うまくいくわけなさそうな気がする。

今すぐバックアップ操作を実行しますか?

試しに今すぐバックアップをクリックすると警告が表示された。空き領域が足りない、とのこと。つまり、ディスクの上書きでもなければ、クローンでもない、純粋にデータを保持するためのデータバックアップソフトウェアとして機能するということだ。右下のオプションをクリックしてみた。

バックアップオプション

なるほど、バックアップオプションが「イメージ作成モード」となっている。つまり、バックアップメニューで「ディスクとパーティション」を選ぶ場合、イメージファイルを作成して、別のディスクの空き領域のフォルダーにバックアップできるということらしい。これはこれで合点がいった。それだったら別の使い道があるので、後述する

「バックアップ」メニューは、空き領域のフォルダーに複製する機能で、ミラーリング機能はない。

「ディスクとパーティション」か、「ファイルとフォルダー」を、特定のフォルダーに複製する。ほかのデータや上書き機能はないことに注意しよう。

同期メニューからDドライブをEドライブにミラーリングする

同期からは、必ずファイルとフォルダー単位で選択することになる。ディスクを同期したいのであれば、同期したいフォルダーすべてを選ぶ。

コンピューターからフォルダーのチェックボックス

ここで、面白いのは、同期先はディスクのルートパスを選べる、ということ。それだったらデータ保管用のドライブの内容をファイルとフォルダー単位で全部クローンすることができる。同期というぐらいだから全く同じファイルはスキップして時間を節約してくれるはずだ。

同期画面

同期がはじまる。何やら全部コピーしているぐらいには遅かった。

同期ファイル実行画面

おや?ルートパスに謎のフォルダーを作成して、そのなかにバックアップしたっぽい。

括弧付きのフォルダーに格納される

いうまでもなく、同期になっておらず、このままでは本来の目的を達成できない。

同期メニューからファイルとフォルダーのパス構成をそろえて設定してみる

同期というぐらいだから、同期先のファイル同士を比較してくれないと困るわけである。なので、パスをそろえてみた。これでどうだろう。想定では、
D:¥GAME

E:¥GAME
にミラーリングする設定である。

同期でパスをそろえてみた

結果、5.2GBのデータをパス内に新たにフォルダーを作成してそこにバックアップされた…。スクリーンショットでいうと、GAMEフォルダーの中に謎の書式のフォルダーが作成されて、その中にGAMEフォルダーとしてバックアップされていた。つまり、

D:¥GAME¥

の内容は

E:¥GAME¥{c55892ab-3295-4c6d-b73c-ccce62e5b06f}¥GAME

に同期された、ということである。これはやや癖のある、Shadow Makerの独特の特徴といえるだろう。

一度同期されたファイルの比較は速い

今同期した設定は、管理メニューに入る。試しに一つファイルを追加して今すぐ同期を押しても、差分だけなのですぐに終わる。

同期が成功したら管理に表示される

Windowsのエクスプローラーで、ルートに大括弧付きディレクトリが追加されるので、ファイルパスが、見かけ上で、同一になる形式での同期は、どうやら出来ないようである。

最初にShadowMakerに紐付いた大括弧付きディレクトリを作成するプロセスは省けない。これはデメリットではあるが、メリットでもある。最初だけ完全コピーで時間こそかかるが、一度ShadowMakerのみでバックアップを完結すれば、エクスプローラーやシステムに依存しない形でのミラーリングとなり、次からは素早く同期および復元可能である。

ShadowMakerでは、ルートに{}括弧でくくられるディレクトリの中にファイルとフォルダーを生成して、その中で完全な同期が実現される。新品の外付けハードディスクやリムーバブルディスクを用意して、バックアップしたいファイルとフォルダーを決めておいて、ShadowMakerのみでバックアップを管理するのがお手軽だ。

もちろん、大括弧で括られたディレクトリの、その先に完全なファイルパス構成でバックアップが作成されているので、復元はファイル一つからコピーアンドペーストでもかんたんにできる。

Windowsシステムをバックアップしてみた

バックアップメニューから、WindowsがインストールされたBootシステムドライブの内容をイメージ作成して空き領域にバックアップできないか、試してみることにした。

バックアップからシステムパーティションを選択

929.10GBのシステムパーティションだが、実際に使っているのは500GB未満。594.96GBの空き容量に理論上は収まる。

ディスクとパーティション、宛先フォルダーの設定

エラーも警告もなく始まったので、いけそうである。

イメージを実行するドライブ進行中

バックアップが完了すると、「停止」ボタンが、「今すぐバックアップ」に切り替わるだけである。

バックアップ完了画面。管理

およそ60分。ハードディスク書き込み速度のほぼ限界速度は出ている。SSD同士で作成すれば10分とかからないだろう。イメージのサイズは350GBで、圧縮が効いている。{}括弧ディレクトリの中に単一ファイルとして生成された。名前は「disk20240907000-full.mpi」と、バックアップした日付が2024年9月7日なので、人間が見ても判るようにネーミングされている。

復元メニューから復元可能

復元メニューにはバックアップ操作した全ての履歴が残っていて、ボタン一発で戻せるようになっている。

復元メニュー

復元を押してみる。バックアップバージョンの世代管理ができる。次へを押す。

バックアップのバージョン選択

OSを含んだシステムボリュームが選択できる。次へ

システムボリューム選択

次の画面ではターゲットディスクしか選べない。システムを復元するときには常識的にプレーンな状態のディスクしか使わないはずなので当然だ。レビューのために、開始を押してみる

復元するディスクを選択し、開始

警告が表示された。「選択したディスクはシステムディスクです。システムディスクを復元するなら、ブートディスクから作成し、再起動する必要があります。」

警告の表示

システムの復元はここまでである。これ以上は進むことができなかった。全部無料でできたらキャッシュポイント無視の大盤振る舞いとなってしまう。課金してPro版をアクティベーションすれば、ブートディスクは作成できるので、無料版でバックアップだけ常日頃から作成しておき、いざシステムがトラブルに見舞われたときに、ShadowMaker Proにアップグレードする、というやり方も通用する。

バックアップ作成までが無料なので、ピンチのときに味方になってくれる心強いデータバックアップが実現可能である。

最後に

冒頭でいかにデータ保管の重要性が高いか、ご高説をたれたのであるが、筆者はデータドライブのバックアップは必死なのに、何を隠そう、Windowsシステムドライブのバックアップは一切していなかった。今までOSインストール用のシステムストレージであるSSD換装の際にディスクのクローンで乗り換えてきて、SSDが壊れる前に移行しているので、事なきを得ているだけである。OSのクリーンインストールを最後にしたのが10年前とかそれぐらいで、以降ずっと同じWindowsシステムを使っているはずである。もちろんWindows10からWindows11にアップグレードとかはしているが、マザーボードUEFIやチップセットもろもろの技術革新でOSのクリーンインストールをする機会はめっきり減った。こういう油断こいているときに限ってシステムとはクラッシュするものである。

システムをインストールするためのストレージとして主流となったSSDは、回転駆動する部品はないので、HDDほど壊れやすくはないが、書き換え回数に上限があり、サーマルスロットリングが発生するほど発熱する通電製品であるので、突然壊れることは十分にあり得える。そのときに、重要なドキュメントや写真などは別のディスクに格納していれば安全であるが、システムがクラッシュしたら、OSのクリーンインストールからはじまり、各種ソフトウェアのインストールおよびアクティベーションやり直し等々、もとの環境に戻すのに最低3営業日はかかる。その罰ゲームみたいな労働力を賃金に換算してほしい。実際は無給で復旧しなければならないのである。

OSを含んだシステムそのものをMiniTool ShadowMaker Freeは無料の範囲でデータバックアップできるし、しかも無料の範囲で自動スケジュールまで可能である。個人であれ事業であれ、普段の保守対応として、またリスクヘッジとしても一考に値するのではないだろうか。

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