【PR】EaseUS Todo Backupでバックアップを自動化する方法

EasUS todo Backupの紹介

転ばぬ先の杖 バックアップが重要だと気づいた体験

Windows11が正式リリースされてから約2ヶ月であるが、OSを入れ替えるタイミングは、PCを刷新したりだとか、HDDからSSDに換装してみたりだとか、大がかりなテコ入れをしてみる絶好の機会であることに違いない。

筆者はOS起動ドライブのSSD(ソリッドステートドライブ)のパーティション形式がMBR(マスターブートレコード)だったため、そのままWindows11にはアップグレードできなかった。Windows11を起動するにはひとつの条件として起動ドライブをGPTに変換する必要がある。GPTに安全に変換、かつ起動ドライブごとクローンするために適当に調達したソフトでことを済ませたが、なにしろそのためだけにしか活用できないソフトだった。それでこの価格かよ、とツッコミどころ満載である。データをバックアップしてみたりする絶好の機会だったのに禄に調べなかったのが悔やまれる。

筆者はバックアップにはこだわりがあり、作業する際にかつてWindowsXP時代のことではあるが、とても高価な某P社製ソフトウェアや某A社製ソフトウェアを使用して定期バックアップ、差分バックアップなどを試みていた。差分バックアップや増分バックアップでは、データの整合性がとれないエラーがでたり、オールインワンパッケージよろしく完全データ抹消できますよ、という触れ込みの割にフォーマット途中で失敗して抹消もくそもないという、しっかり使えるソフトウェアというにはほど遠い性能の製品群だった。

バックアップやクローンは失敗しないのが最低限の性能であるべきだ。バックアップにはデータを復元するときに是非を人間が判断することになるので、操作など失敗しやすい作業であるにもかかわらず、『そもそもバックアップできてないんかい!』という事態は避けたい。かといって、製品が高価な分、性能が良いとは限らず、前述の通り、かつては使い物にならない代物がバックアップソフトだった。

そういった経緯から5年前ぐらいから今日まで筆者はゴリゴリマッチョの人力で、いわば手動の作業でHDDにクローンやバックアップをしている。

そもそもHDDは消耗品なので、寿命は4,5年と言われている。3年ぐらいたったらその1台を換装する、という手法でその5年前までは通用していた。クローンしないでディスク1台のみの運用。今思うと危なっかしくてハラハラする運用である。当時はそれでいいと思っていた。若気の至りである。

やべえ!と思ったきっかけがその5年前、買ってきてデータを移したばかりのHDDがRAWモードになり、データの読み書きができなくなったときである。十代の頃応援していてすでにその当時引退していたアーティストの写真など、もう二度と手に入らないデータ群がRAWモードで読めない、そしてデータが入っているディスクはそれしかない、という事態に陥った。

いわゆる物理的な破損ではなく、論理障害というやつである。まだ使い始めたばかりで普通に接続して普通に通電しただけなのに突然RAWモードで読めない、ということになって、初めてバックアップの重要性に気がついた。

その4TBのHDDは筆者のそれまでのPC遍歴で集めたお宝みたいなものだったのでデータ復旧会社に依頼して、何とかデータを取り戻すことに全力で試みた。そして、何やら復旧の際に40TBまでデータが膨れ上がったらしい(つまり素人には救出は困難である)が、無事データを取り出すことに成功した。その際の出費は復旧するデータを入れるための新しい4TBハードディスクと、技術料7万円。ドッシェー!と思ったがバックアップの重要性を再認識する最高の勉強代となった。

EaseUS Todo Backupを導入してみる

前置きが長くなったが、そもそも常日頃からバックアップを運用していつでも復元できるようにすることは絶対に必要である。その絶対的な需要にマッチしたちょうどいいお手軽なソリューション、EaseUS Todo Backupを入手する機会があったので紹介したい。

バックアップ・クローン・復元周りの一通りのことができる製品で、かつ何よりも安価に手に入ることが特徴の本製品は、筆者の知る限りの競合他社でこれ以上コストパフォーマンスに優れた製品はそうそうない。例えば、一極集中型でシステムHDDからSSD換装だけできますよ、という製品はほかにもあるが、それしかできないということになりかねない。今回、Windows10からWindows11にアップグレードする際にHDDからSSDに換装する作業が発生する人にもお勧めだ。なお、システムをクローンする際は万が一のときのサポートを受ける場合にそなえて製品版を入手することをおすすめする。

もちろん、HDDクローンが可能なので、システムを入れ替えるといった大げさな場合だけでなく、万が一HDDが読めなくなったときのために別のHDDにクローンしておくという作業もお手のものである。筆者の事例でもわかるとおり、寿命にかかわらずいつどのようなタイミングで読めなくなるか、不測の事態は予測困難なので、大切なデータであるなら必ずクローンを作成しておこう。たとえば4TBのデータ復旧は7万円かかりました、なんていう場合を防ぐのに、新しいHDDの用意とEaseUS Todo Backup入手など、比較するまでもなくコストパフォーマンスが良いのは言うまでもない。

SSD換装やHDDクローンは前掲のリンク先記事に委ねるとして、今回筆者が紹介する手順は、HDDバックアップの自動化である。

最近のHDDは大容量でも安価に入手できるので、システムドライブ以外のデータストック用のHDD内データを自動バックアップで安全に保管する方法についてひもといてみた。

EaseUS Todo Backupをインストール

以下サイトから製品版にライセンス移行できる無料体験版をダウンロードする。

実行ファイルをダウンロードしたらクリックして起動する。

インストーラーを起動した画面

すると、プログラム本体のダウンロードが始まるのでしばらく待とう。

122.83MBと結構なサイズだがあっという間に終わる
インストールは自動的に完了する

ファイルのバックアップ

最初の画面

【バックアップを作成】をクリックして次の画面に進む。

バックアップ内容の選択をクリックすると次の画面になる
ファイル・ディスク・OS・メールから希望するものを選ぶ

ここでは、ファイルのバックアップを選択した。すると以下のようなファイルバックアップの画面になる。

ファイルバックアップの画面

バックアップしたいフォルダを適当に選択して次の画面に進む。ここではドキュメントとした。

ここで今すぐバックアップを選択するとバックアップが開始される

なお、バックアップ開始する前にオプションを選択してみた。すると以下のようにかなり細かく設定可能なのがわかる。

バックアップオプション

バックアップ方法ではタスクのスケジュールを設定することが可能だ。これはWindowsのタスクスケジューラーとは別物で、ソフト単体で自動的にバックグラウンド制御できる。ほかのソフトの干渉を受けないで動作するので、そこがフリーウェアと違うところだ。

バックアップ方法

設定に問題がなければ、『今すぐバックアップ』を押下しよう。すると次のような画面になり、進捗率が表示される。

バックアップ中の画面

今回は、ドキュメント全体をバックアップ対象とした。全部で348GBある。バックアップが完了すると右下のタスクトレイあたりから以下のポップアップが表示される。

右下のポップアップ画面

1回目は当然フルバックアップになるので、時間がかかるが、今回は348GBで約70分かかった。84MB/秒の転送速度になる。これはHDDベンチマークの転送速度実測値が約100MB/秒であることを考えると、バックグラウンド処理であることを踏まえてもほぼHDDの性能の限界を余すところなく引き出しているといえる。なお、今回のドキュメントはファイル数が52万、フォルダー数が6万となっている。OSエクスプローラー依存のコピー&ペーストではこのような爆速値は絶対に出ない。これがイメージバックアップソフトの強みである。そしてHDDを読み込む際の騒音があまり目立たなかった。ディスクにも優しい性能である。

バックアップが完了

自動化のためのスケジュールは動作するか?

21時にスケジュールを組んでソフトを起動していない状態からスケジュールバックアップが始まるのかどうか、それも試した。ソフトは管理者権限が必要なので、もしかしたら失敗するかも、などと想定していたが、杞憂であった。あっさり自動的に始まった。ソフトを起動していない状態で忘れていても大丈夫である。

タスクトレイから進捗率がわかる

スムーズに自動バックアップが完了したが、フルバックアップは済んでいるので、次のタスクは増分バックアップである。そこそこのファイルを追加して試して、約121MBの増分バックアップイメージファイルが出来上がった。かかった時間はトータルで47分。想定より速さがでなかったが、350GBかつファイル数52万の元データを走査して増分を引き出しているので、そりゃそれぐらい時間かかるだろう、というのが私の所感である。また、バックグラウンドタスクなので、ゲームプレイしながらもいつの間にか終わっている、というレベル感で完了するのがうれしい。

復元はできるのか試してみた

インターフェイスから『参照して復元』をクリックするとバックアップしたイメージファイルを参照する画面になる。なお、こちらフルバックアップイメージファイルと増分バックアップイメージのどちらを選択しても自動的にバージョン履歴として認識してくれるので考える必要はない。

pbdファイルのどちらを選択してもOK

今回、ファイルをロストしたわけでもなく、復元の検証なので、サイズ軽めのフォルダーを選択して無事復元できるかを試した。その結果、170MBのフォルダを選んで『実行』を押下するとわずか8秒で完了してしまった。イメージファイルに格納されているといっても、圧縮されているわけでもなく、暗号化されているわけでもないので、結果170MBが8秒で復元できたのだろう。素晴らしい結果である。

注意事項

ファイルを復元する際にフォルダ構造を再現して復元されるので、例えばDドライブ直下にドキュメント内のフォルダ単体を復元したい場合は、Dドライブの下にDという名前のフォルダができて、

D:¥D¥Users¥username¥Document¥指定フォルダ

といった形に階層形式が再現される。そして更新日時は完全にクローンされている。イメージバックアップではファイルもフォルダ構造ごと復元されるということに留意しよう。

なお、『元の場所に復元』を選べば、全く同じ場所に同じフォルダ構成で同じタイムスタンプのファイルが復元できる。

クラウドにバックアップしてみる

バックアップの自動化自体は非常にスマートに実現可能であることがわかったので、次に検証したことは、クラウドへのバックアップができるかどうかである。結論から言うと、かかる時間に糸目をつけなければ、クラウドへのバックアップも簡単に実現できることがわかった。ソフトの機能としてクラウドへのバックアップが実装されているので紹介したい。

バックアップ先の指定でクラウドストレージサービスを追加を選ぶ
DropBox、GoogleDrive、OneDriveから選択可能

ここではOneDriveを選択した。OneDriveでアクセス許可を設定すれば、すんなりローカルフォルダと同様にクラウドが選択できるようになる。

OneDriveを選択してOK

ここで検証としては不適切だったが、OneDriveは1TBまで利用可能ということもあり、頭をいっさい使わずにディスクにバックアップするのと同様にドキュメント全部とした。348GBである。結果、バックアップに28時間ぐらいかかってしまった。そしてできあがったイメージファイルの数がなんと65個である。逆によく何のエラーも吐かずに完了したということには感心した。

大体、25分に1個の5.2GBイメージファイルができあがっているのがわかる。安定した速度でバックアップが実行されている。そして、とても遅いような気がするが、それは気のせいである。インターネット上にアップロードするのと同義で、27.73Mbpsの速度を維持しながら滞ることなく実行されている。たとえば動画配信サービスは大体ダウンロード25Mbpsの速度が出ていればコマ落ちすることなく快適に視聴可能だが、それと同程度の回線速度をしかもアップロードで維持しているわけである。そしてこの速度は本ソフトの性能というより、通信回線とOneDriveの性能である。

というわけで、350GBのデータをクラウドへのバックアップは毎度定期的にするにはストレスになりかねないが、例えば、今回の実測値では5.24GB分のデータのクラウドへのバックアップは25分であることを考えると、仕事用のフォルダを作成してそこに更新したファイルをぶち込んで自動バックアップを設定すれば、毎日でも苦ではない。ようは使いようである。数年前から変更のない巨大なデータを毎日バックアップするのは頭が悪すぎる。それは整理して、ライブラリ化や別のHDDに移管する(HDDクローン)などして、バックアップにかかる時間を節約したいところだ。

EaseUS Todo Backupは買いか?

筆者は本稿を執筆する前に製品版のライセンスを入手しているが、検証もかねて、無料体験版の状態でどこまで使用可能か実験してみた。検証した範囲では、なんといっさいの機能制限がない。これは驚嘆に値する。また、ライセンスをアクティベートするとレスキューメディアの作成画面になったので、その点は有料版の機能なのだろう。

普通の体験版のバックアップソフトはバックアップができるが復元する際にアクティベーションしなければならない、というようなあくまで体験版としてしか試用できないのが通常であるが、少なくともこのEaseUS Todo Backupを今回紹介した範囲で使用するなら、すべての機能が製品版と同様に使用できる

なので、購入するかどうか迷っている人は、まずは無料版ではなく、製品版の無料体験版をインストールして使ってみることをおすすめする。公式サイトによれば無料版(Free版)ではスケジュールバックアップはできないはずであるが、無料体験版では機能制限がない。そして30日間使えるので、30日を越えて使いたくなる場合、必要になったらライセンスを取得するのがベターな選択だ。

話が最初に戻るが、SSD換装HDDクローンの際にMBRをGPTに変換することも、公式サイトによると無料版(Free版)ではできないが、本製品の無料体験版ではできるのかもしれない。レスキューメディア作成は製品版の機能であることも踏まえ、上手くいかないときのサポートは当然製品版が必要だが、リスクのない範囲で試してみる価値はあるだろう。

以上、EaseUS Todo Backupでデータバックアップを自動化する方法についてでした。

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